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おぼえがき

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木桶

2018-11-14
 伝統的醸造食品の発酵過程において大小さまざまな木桶が活用されてきました。比較的大きなものは清酒・醤油・味噌が代表的です。ただ新桶は清酒用に新調され、ある程度の年月が経つと醤油用に、さらに味噌用にと転用されてゆきます。適材適所の再利用が推進された低負荷循環の好例と言えます。ところが戦後、木桶職人の減少、衛生観念の変化から、清酒ではホーロー容器に取って代わられるようになり、醤油の方は大量生産に適した100klを超える大容量のFRP製タンクが主流になりました。木桶の需要そのものが激減したわけです。時代の変化と言えばそれまでかもしれませんが、木桶の長所より短所に着目した結果ともいえます。とにかく洗浄に骨が折れる、乾けば暴れる、もちろん漏れる、入念な手入れを必要とします。そしてもう一つ、木桶は板取りした材料を使う関係でとんでもなく大きなものは作りづらいのです。
大野醤油醸造協業組合

石川県金沢市大野町4丁目甲18-6
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